明日は十三夜
この季節、ご近所の和菓子屋さんを覗くと、可愛らしい季節のお菓子がたくさん並んでいて嬉しくなります。
写真の羊羹とウサギのお饅頭は、菓匠 清閑院さんのお菓子です。
少しテーブルを整えて写真を撮り、その後、BGMを流してティータイムを楽しみました。おいしいお茶と、季節の菓子があれば、ご機嫌です♪
先日、立ち上げた歳時記研究会の活動の一環で、この所、年中行事関連の本をたくさん読んでいます。
これまでも和の文化について先生について学んできた期間もあり、レッスンでお伝えしたり、セミナー講師もさせて頂いて、知識としては触れたことがあることが多いのですが、様々なその道(歴史学者・民俗学博士・易学者など)の第一人者の見解や、由来に触れるのは、とても興味深いです。
例えば、月の呼び方
(暦生活HPより)
三日月や、十五夜はよく知られていますが、1日ごとに月の呼び名が変わっていくのをご存知でしたか?
十三夜は、満月(十五夜)の二日前。
まだ丸く満ち切らない、未完成を愛でる心は、いかにも日本人らしいと思えてなりません。
私が面白いと思ったのは、
十六夜(いざよい)
立ち待ち月
居待ち月
寝待ち月
十六夜と書いて《いざよい》
いざよう、とは《ためらう》の意味。
十五夜より少し遅れて月がでるのでこのように呼ばれます。
立ち待ち月は
立って今か今かと空を見上げていると月がでるので
《立ち待ち月》
居待ち月は
居間に座ってゆっくりのんびり月の出を待つので
《居待ち月》
寝待ち月は
月の出が遅いので、寝て待ちましょう…とのことで
《寝待ち月》
…こんな具合で、1日ずつ月の呼び名が変わっていくんです。
ひとつひとつに意味があり、先人たちのユーモアを感じて楽しくなります。
世界広しといえども、ここまで月に細やかに名前を付けるのは日本人くらいではないでしょうか。
自然が豊か、そしてそれを感じる柔らかな感性、表現する言葉。
日本って、日本人って素晴らしいなぁと感じています。
ご一緒に、日本の伝統行事を楽しく学びませんか?
来月に募集開始する予定の歳時記研究会では、日本人として知っておきたい、様々な知識と知恵とユーモアあふれる言い伝えなどを、オンラインレッスンで楽しくご一緒に学んでいきたいと思っています。
食・知識と文化・しつらいが揃った時、心にストンと落ちるような満足感をきっと感じて頂けると思います。
詳しくはまたご案内させて頂きます。
明日の十三夜、綺麗なお月様が見られると良いですね。